2016年12月27日火曜日

裏切られた

 本日は 信頼したモノに裏切られた
切なくも悲しい お話

 雨だから 今日は売れんでしょう 
と、思いつつ 
 焼く前からお客さんが・・・
 あんなしの予約が殺到

ほらみろ、親父殿 あんなしは 人気あるのよ

今日はいつもと逆 あんなしから先に
焼いてみましょう 

これがまずかった・・

鉄板の温度はあんいりの時と同じに160度

一回目  焦げた・・
 
二回目  焦げた・・

あんなしをあんいりとおなじ条件でやいても
焦げやすい   あんこがないのだから
火のとおりが良い 
それはわっかていた

それにしても 今日はうまくいかない

 鉄板の温度を150度に下げる

3回目 4回目・・・
まっまた焦げた・・

「クックレイジィだぜ フー!」
私がテキサスの短気な親父なら きっと
ライフル銃を乱射していただろう

これだったのか・・・
親父殿があんなし導入を躊躇した理由は
親父殿 俺やっと人形焼の怖さが判ったよ
やっと俺、入り口に立てたのかな

などと ドラマの主人公に扮しているときに
親父殿が2階から私の様子を見に来る

「親父、あんなし焼くのって難しいんだな」
(まだ、ドラマの主人公・・)
親父 「はあ、そうか?そんなに違うか?」
私 「あれ・・?」

予約のお客さんが 人形焼を取りに来る時間が
近づいてきた
仕方ない 6時に取りに来るお客さんの分は後回し
大量に作ったあんなしからなんとか売り物になる
のをピックアップして数を確保

とりあえずすぐ来るお客さんのあん入りも作らねば
温度はいつもの160度
また焦げた・・ チュド~ン!(心の中で爆発音)
 お客さん来店 謝る
再度来てもらうことに・・
今度こそ160度  また焦げる

おかしい・・? 「はっ 貴様かっ 信じていたのに・・」
実は昨日 鉄板の温度を測るデジタル温度計を
謝って火に近づけた状態で放置
パネルが真っ黒に
壊れたと思い新しいのを買ってきたのだか
夜になったら パネルの数字が復活してたので 
そのまま使用

 新しい温度計と比べてみたら20度は温度が違う
パネルは復活しても脳ミソはパーのままか

「だったら 復活すんじゃねいよ 
        俺はお前を信じてたんだ!!」 
 と、壊れた温度計に文句を言うと

「元はと言えば あんたの不注意が
        原因で私はこうなったんでしょ」
 と、言われた(気がする)ので返す言葉もない
       
 結局 お客さんのあん入り間に合わず
 焦げ目ある人形焼をわたすことに

  お金を返そうとするも 受け取ってくれず
 仕方なく、訳アリで売ろうとしたぶんも渡す
 
  大変ご迷惑お掛けしました
 お客様に渡した人形焼は 強火で焼き上げてます
 味がいつもより劣っていたら 遠慮なく
 申し上げてください  返品は不要です
 いつでも返金に応じます




 



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